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無罪事件から学ぶ刑事弁護 その(3)

朝の連ドラが好評で、「じぇじぇじぇ」という方言が広まっているようですが、検察で決裁官を長くやっていると、「じぇじぇじぇ」と声を出しそうな事件の決裁が上がってきたり、無罪判決を読んで「じぇじぇじぇ」と思ったりしたことが少なからずありました。
無罪事件から学ぶ刑事弁護 その(2)では特定の業界の常識に関して述べたつもりですが、こんな事件を起訴したら一般常識に照らしておかしいだろうと思われるような事件が起訴されたり、起訴されようとしたことがあったということです。このような事件は、通常、主任検察官が警察の捜査をチェックして不起訴にするものですし、主任検察官を通っても、決裁官の段階でチェックされて不起訴になるものですが、決裁官としての能力が十分でない者がそのポストに就いていたり、多忙等が理由で決裁官が事件をよく把握していなかったりすると、チェックをすり抜けて起訴されるということが起こるわけです。身柄を拘束されている被疑者にとっては、こんな検察官や決裁官に当たったら不幸・不運の極みです。被疑者段階の弁護人の重要性が分かろうというものです。
最近、検察が無罪論告をしたり、公訴を取り消したりする事例が相次いでいますが、現場の検察官や決裁官の能力低下が懸念されるところです。
そんな「じぇじぇじぇ」な事件を何件か紹介します。

弁護士 粂原 研二